50年後への第1歩

~50年の歩みと、
この先の50年~

2019年、ウヌマ地域総研はおかげさまで50周年を迎えました。地域を支え続けたこれまでの50年を振り返るとともに、これから先の未来のために、私たちは何ができるのか。その答えを探し続けていきます。

history歴史

1969年

鵜沼工務店として創立

1972年

鵜沼測量設計事務所に名称変更

1973年

測量業者登録

1976年

株式会社鵜沼測量設計事務所に組織変更

1986年

補償コンサルタント登録

1988年

本社を秋田市に移転、
株式会社鵜沼設計に名称変更

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1988年 湯沢支社

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1988年 秋田本社

1991年

一級建築士事務所登録

1994年

建設コンサルタント登録

1997年

株式会社ウヌマ地域総研に名称変更

1998年

地質業者登録

1999年

ISO9001登録

2000年

ISO14001登録

2006年

プライバシーマーク使用許諾

2008年

代表取締役に鵜沼順之就任、
代表取締役会長に鵜沼順二郎就任

2013年 仙台支社

2015年

EE東北へ初出展

2018年

フリーアドレスの導入

2019年

50周年式典

UNUMA’S 50TH VISION
未来に向けての座談会

vol.110年後の私たちについて考える

 第1回のテーマは「10年後の私たち」についてです。 10年後、会社の中核となり業務をけん引する立場となる30代の社員が考える「今後の業界、会社、働き方、自分自身」とは…

座談会メンバー

第1事業室

伊藤 和樹

平成22年入社/
主な担当業務:河川・農業土木設計
経歴:入社後、建物調査や用地調査等業務を4年、道路や水道、橋梁の設計を5年経験した後、平成31年より主に河川・農業土木分野の設計に携わる。
10年後の年齢:43歳

第1事業室

齋藤 絵梨子

平成25年入社/
主な担当業務:道路設計
経歴:総務部へ契約社員として入社後、事業部へ異動。道路設計をメインとし水道や構造物設計に携わる。
10年後の年齢:42歳

第1事業室

加藤 理

令和元年入社/
主な担当業務:橋梁補修設計
経歴:中途入社2年目。前職では環境調査や構造物系の点検に携わる。現在は主に橋梁の補修設計や道路設計に携わる。
10年後の年齢:40歳

【01 10年後の社会、業界を考える】

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【伊藤】農業土木の分野、特に圃場整備に関しては担い手不足の解消として、法人化とかスマート農業に伴う大区画化は進んでいるね。

【齋藤】大潟村ではかなり大型の機械を使っていますよね。道路では改良事業はあるけど、新規事業はどんどん減っていくだろうなあ。

【伊藤】道路系で気になる施策と言えば無電柱化があるよね。

【齋藤】昭和61年から電線類無電柱化計画が開始されて、平成30年には国土交通省から無電柱化推進計画が出されていますね。去年から業務としても多くなってきた印象はあります。でも10年後には完了しているかな。災害時の重要度が低い道路でも、両側に電柱がある道路で、電柱が倒壊しても片側を確保するために片側だけ無電柱化することもありますね。

【加藤】秋田県は人口減少傾向にありますけど、今後道路幅を狭める設計も出てくるんでしょうか?

【伊藤】基本的に狭めることはないかな。緊急輸送路指定であればなおさらできない。

【齋藤】広げる方向にはずっと進んでいますね。ただ、全ての道路が狭められないわけではないですね。例えば最近だと4車線ある場所を2車線にする検討もありました。冬に雪で片側1車線は使えなくなる、今後通行する台数も減る、それならその分路肩と歩道を広げるというような。

【伊藤】人口減少に対しては、撤去とか廃止が必要になるだろうね。農業土木だとため池の廃止とか。道路であれば廃路線って考えると市町村道とかだろうね。

【齋藤】代替道路がある道路はそっちだけを使用する形にして、もしかすると廃路線になった道路の橋梁の撤去設計とかも出てくるかもね。

【加藤】撤去となると点検や補修の手間はなくなりますもんね。橋梁の補修設計に関しては増えるだろうけど、国や県ではなく市町村管理となれば、予算は年々厳しくなっている。

【齋藤】上下水道も敷設してから50年60年経って、更新の時期を迎えているけど、予算的には年々厳しくなっている。交換するにも良いものは入れることができず、ライフサイクル的にまた50年後に交換の時期を迎える管を入れざるを得ないというのもあったね。

【加藤】人口減少の中で、インフラを何十年も持たせる必要性があるのかとい う点については、長寿命化計画に基づいて検討するような形ですよね。

【伊藤】昔策定した計画を再度見直して、優先すべき水道や橋梁などのインフラを決めていくようになるんだろうね。

【齋藤】10年前に計画されたものが本当に今必要なのかという検討会があったりしますし。そういったものも今後増えてくるかもしれない。10年後、今あるインフラはゼロにはならないけど、違った形に徐々になっていくんじゃないかな。時代と社会的背景に合わせて、必要なものを提案していく、それが我々の仕事ですよね。

【02 10年後の自分自身、そして共に働く仲間について考える】

【齋藤】私は仕事の形がどう変わっても道路をやりたいですね。そして技術士は必須。世代的には今の課長世代だけど、自分たちの上の世代が少ない分今の課長より一つ上の仕事をやらなきゃいけないよね。管理職というか。その中でも今関わっている仕事は続けたいから、日々勉強かと思ってます。

【加藤】私も40歳になる年とは言え、今の課長達より早くから管理する立場になるだろうし、仕事では補修設計はやり続けていきたいですね。あとは河川設計とか多工種の知識を蓄えたいというのもあります。今後は自然環境を絡めた仕事も出てくるかもしれない。そういった時にはこれまで培ってきた知識を生かして先陣を切っていきたいですね。あとは所帯を持つので安心して家族を養っていきたいです。

【伊藤】私はたぶんベースは農業土木をやっていると思うけど、その時の受注量に合わせて仕事を変えてくフレキシブルな立場になってればいいかなと。

【齋藤】組織の体制については、今も徐々に変わってきているけど、部門とかの垣根はなくて一緒くたになっていると思う。特に最近は、設計では多工種の知識が必要だとしみじみ感じます。

【加藤】縦の組織ではなく肩を並べてやっているんじゃないかな。

【伊藤】自分のように様々なことを経験してほしいというのはあるよね。

【齋藤】用地やる人が設計とかわかるようになるとすごくいいですよね。あとは測量やる上でも河川とか道路の基本的な見方がわかれば必要なもの、気付きがもっとあるはずだし。あとは理系だけでなく文系の人も入ってきてほしいよね。実際やっていることは計算とかあれば理系に近いけど仕事をしながら覚えられるし、それよりも私たちはコンサルタントなので、提案をしなきゃいけない。考えることが重要なのでそこに理系文系の垣根はないと思う。

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【03 10年後の働き方を考える】

【齋藤】実際残業がある我々の仕事だけど・・・残業は無くなっているんじゃないかな?災害とか急ぎの案件で多少はあると思うけれども、基本無くなると思う。

【伊藤】私は残業はあり続けると思うなあ。残業を減らすとしたら仕事量を減らすしかない。

【加藤】残業を無くす取り組みを進めている企業もありますし、ツールが変わっていけば減るんじゃないですかね。

【齋藤】今後は品質ももっと求められるようになるよね。ICTとかでどんどんシステマチックになっている以上、おおもとである設計の品質は益々求められるだろうし。

【加藤】今のスタンスは“良いものを早く提供する“という考えだけど、それって当然価値が高くあるべきだと思いますね。

【齋藤】社会的な流れとか、新たなツールとか、変化のスピードはさらに加速していくだろうから、情報収集は今も10年後も50年後も常に意識していかないといけない。

【伊藤】あとは10年後ってなればBIM/CIMが当たり前になっているんじゃないかな。今BIM/CIMが3年後に本格的化するよう推進しているけど10年後って何が新しいものとして登場しているんだろう。

【齋藤】AIやソフトの機能の向上で図面の作成は楽になっていくだろうと思うけど、考える部分はずっと人がやるんだろうね。

【伊藤】自分で考えているものが自動で図面になってくれればいいんだけどね・・・って冗談はおいといて、UAVや3Dは当然のものとしてやってなきゃいけないんだろうな。

【齋藤】変わらないものといえば、境界立ち合いなどの地域の人たちとのコミュニケーションが必要な仕事とかかなあ。あとは考える部分はずっと人間がやっていくだろうし。ツールによって手法は変わるかもしれないけど、根本的にこの2つはきっと何年たっても変わることはできないと思うなあ。

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【04 10年後を考えて今感じること】

【伊藤】10年後は、BIM/CIMが当たり前の業界になっていて、それに関連した新しい技術が毎年のように出てくると思う。その時に求められる成果に対し、いかに順応していくかが大切だから、技術面や働き方等、様々な変化に適応できる人材になっていたいね。

【齋藤】改めて自分が関わる仕事について考えた時間になりました。今も大事ですが、未来を考えて実行する力が必要だと考えています。また、令和2年3月から続くコロナ禍において働くことや仕事内容が大きく変わったと思います。日々自分をアップデートできるように考えていきたいです。

【加藤】10年という月日は長いようで短いものだと思います。これからAI等の新しい技術が発展していけば、10年後の世界は今では考えが及ばない状況になっているはず。そういった常に移りゆく社会で、我々がどう対応していくのか、どう対応できるのかを考えるきっかけになったと思います。

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